第68代理事長 山口尚兵

はじめに

およそ30年にわたる「平成」という一つの時代が終わりを迎えます。30年の月日は社会に様々な変化をもたらしました。我々青年会議所は社会が移り変わる中、いつの時代も多くの同志が集い、英知と勇気と情熱をもって常に未来を見据えた活動を行って参りました。活動の原動力は組織の持つ多様性であり、新たな発想や構想を得て常に変化する組織です。「違う価値観」や「違う世界観」を持ち寄って、それを伝える、理解しようとする、という時間を贅沢に使える場所である青年会議所には魅力的な人間が相集い、明るい豊かな社会を創造する組織として、これから先も地域に貢献する姿があります。

 

新たな価値の創造

世間一般的には、「総務」とは「組織全体に関する事務を扱う業務、或いは職務のこと」とあります。これからの総務に求められるのは、従来通り当たり前の事を当たり前にこなすだけではなく、幅広い知識と知恵・アイデア、そして現場力を駆使し、組織的意義のある新たな価値を創造し、大きな変化をもたらす変革者を目指すべきです。広報に於いても、これからの広報はコンテンツを創造する必要があり、既存媒体の内容をどのように作り、どのように発信をすれば魅力的なコンテンツとして伝わるかということを創作力や編集力を駆使し、コンテンツに仕立てることが必要です。

 

循環する組織

青年会議所を人体に喩えるならば、そこで活動する我々は、絶えず循環し全身に活力を漲らせる血液です。その血液も常に新鮮であり続けることは難しく、時には疲れて元気をなくすこともあります。 青年会議所における会員拡大の意義とは、常に新しい人材が組織に加わることで組織をより活性化させることです。会員拡大は単年度で終わるものではなく、10年後、20年後も地域に必要とされる団体であり続けるために永続的な会員拡大を推進する必要があります。そして、そのためには一人ひとりが魅力的な人間であり、その魅力を高められる組織であり続ける必要があります。

 

横のつながり縦のつながり

今こうして同じ時代に目的を同じくする仲間や、同じ志をもつ同志との横に広がるつながりがあります。私たちは互いに言葉を交わし、手を携え行動することができる関係性です。一方で先人から脈々と受け継がれ、そして次の世代へと受け継いでいく、時代を超えた縦に伸びるつながりがあります。そうした時代を超えた人々との関係性もまた尊いつながりです。誰しも一人では何も成すことはできませんが、この横と縦からなるつながりのネットワークはくしろのみならず全道、全国、全世界へと広がる大きな可能性を秘めている。だからこそ、この尊いつながりを大切に育んでいきましょう。

 

組織は人なり

一人ひとりの人間の成長が組織の発展にとって重要な意味を持ちます。それこそが組織が成果をあげるための道だからです。組織は優秀な人を手に入れるから成果をあげるのではなく、組織は文化と風土によって自己成長を動機づけるから優秀な人を育てることができるのです。組織の文化と風土は一人ひとりの人間が自ら成果をあげるべく目的意識をもって自己研鑽に努めるからこそ生まれ、成長は組織を通じて社会を学ぶからこそ得られるものであり、その最初の題材として、自身が住み暮らす地域社会を学ぶことは当該地域に住み暮らす人間として大きな成長のきっかけとなります。

 

未知の経験

新たなことに挑戦することは大きな成長につながります。くしろという枠を超えて様々な地域へ赴き、未知の経験や人間との交流は多くの学びや気づきを得られる機会です。多くの同志との出会いや積み重ねられた研鑽は価値観が変わるほどの経験であり、様々な地域へ赴き経験した人間にしか得られないものです。そして、その一人ひとりの成長は釧路青年会議所にも多大なる変化をもたらし、新たな魅力ある組織へと変化をすることができます。その先には組織のみならず、くしろの発展につながっています。だからこそ、恐れることなく積極的に様々なことに挑戦していただきたい。

 

観光地という新たなブランド

くしろは観光立国ショーケース等の観光振興関連施策に選定され、観光を次世代の基幹産業と位置付け行政や観光協会、民間企業等が様々な方策を推進しております。しかしながら、現在取り組んでいる様々な方策は思うように成果として現れていない現状があります。まずは「観光地くしろ」を確りと内外へ示す必要があり、訪れる方たちが真に求めるものは何なのかを客観的に魅力を把握し、情報を届け、その価値を効果的に得られる方策を立案し実行することで、訪れる方を惹き付ける「観光地くしろ」を確立させることが求められます。

 

地方都市として

人口減少と急速に進む少子高齢化は、地方においてより加速されて進むものと推測されており、地域の豊かさに大きな格差をもたらすと考えられております。モノ・カネ・ヒトが中央一極集中している現状ではありますが、この地域でしか成しえない生きがい、仕事、人とのつながり、暮らす環境などの都市部とは異なる価値が存在するはずです。その価値を探究することで、この地域での過ごす人生を「ライフデザイン」として創り上げ、確りと発信することで、この地域は再び多くの人が住み暮らし、活気あふれる地域に生まれ変われるきっかけになると信じています。地方が主役となる時代をくしろ地域から創造しましょう。

 

最後に

失敗を恐れないで何かに挑戦してほしい。壁にぶち当たっても真正面から向き合ってほしい。もちろん簡単なことではありません。世界中どこを探しても何の問題もなく対処できる人間はおりません。何故ならば人は問題を即座に解決できるようにはできていないからです。事実、そのような問題に直面すると、誰でも動揺し、悲しみ、傷つき、時には挫折することもあります。しかし、そのようにして困難に直面し、学習し、適応し、最終的に解決する。こうした過程を通して人間は成長することができます。他人や地域を変えたいと望むのであれば、まず自分自身が変わる必要があります。そして、この組織は変えることのできる組織です。

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